「発想・アイデアの公表」を追加しました (23年9月20日)

「発想・アイデアの内容分類と集計結果について」を掲載しました (23年9月20日)

 

 Bチーム(顧問:鳩山由紀夫前総理、座長:平智之衆議院議員)は3月12日の1号炉爆発をうけて、第一原発の今後を憂うる有志の民主党議員により結成されました。政府が認める東電の道筋をAプランとすると、私たちは代替案としてのBプランを検討するチームです。

 Bチームは当初より現状の水冷却を問題視してきました。水は"最良の冷却剤"ですが、その水が"最大の汚染源"となっているからです。土壌汚染、地下水汚染、海洋汚染が止まりません。

 第一原発対策の目的は冷却ではなく放射能の封じ込めです。冷却によって汚染が拡大することは本末転倒なのです。冷温停止しても汚染が拡大するなら収束とは言えないのです。

 私たちは、さらに汚染拡大が進行して、現在の水冷却が社会に受け入れられなくなる可能性も想定し、代替案を用意しておくべきだと考えています。

 たとえば水が汚染源とならないような水冷却の方法、あるいは水以外の除熱方法等も同時進行で検討しておくのです。

 Bチームは絶対に汚染を拡大させないという信念のもと、代替案を検討し続けます。

 

 

 

  称   汚染を拡大させない自律型の熱除去

        FP封じ込め

        熱除去

条件 1     これ以上汚染を拡大させない

条件 2     大きな余震と津波に耐える

        5重の壁の損傷

 

(FPを容器内に封じ込める)

(核燃料の崩壊熱を除去する)

(放射性物質を外部に出さない)

(外部電源等に依存しない自律型のしくみ)

(燃料溶融、容器損傷、建屋爆発)

   ※FP・・・・fission products(核分裂生成物)/放射性物質となる

 

目的について

放射能対策には二つあります。ひとつは放射線(γ線等)の遮へいです。放射線の遮へいはプラントの周囲にどのようにして遮へい物を構築するか、という問題です。鉛・タングステン等の重金属や分厚いコンクリート壁の構築方法です。もうひとつはFP(ヨウ素やセシウム等の放射性物質)の封じ込めです。核燃料の溶融や再臨界を防止して、いかにしてFPをPCV(圧力容器)とRPV(格納容器)から外部へ漏れ出さないようにするか、という問題です。このサイトでは後者のFP封じ込め対策を考えます。

 

手段について

崩壊熱は徐々に下がっていきます。以下は発災から4/30までの崩壊熱曲線の概要と、5年後までの目安です。厳密には炉ごとに計算する必要があります。

条件1について

原子炉管理の3原則は「止める」→「冷やす」→「閉じ込める」です。閉じ込めるために冷やすのです。「冷やす」ことで放射性物質を「閉じ込める」ことができずに汚染が拡大するのは本末転倒です。「閉じ込める」を絶対の条件として「冷やす」を実現する方法を考案しなければなりません。

条件2について

うまくRHR(残留熱除去システム)を構築できても、それが外部電力やポンプに依存するならば、大きな余震ならびに津波に対して同じリスクを抱えることになります。外部電源もポンプも不要となる自律型の熱除去の方法を考案しなければなりません。

5重の壁の損傷

原子力発電の5重の壁は以下のとおりです。

1 燃料ペレット

2 燃料棒被覆(ジルカロイ-2)

3 圧力容器

4 格納容器

5 原子炉建屋

現在、燃料は溶融していますので、燃料ペレットも燃料棒被覆も一部溶けて損傷しています。圧力容器も格納容器も蒸気ならびに水のリークが生じて損傷しています。原子炉建屋は1、3、4号で爆発して損傷しています。つまり5重の壁は大きく損傷しています。1、2、3号炉の状況はわかりません。まだ炉内は観察できていません。あくまでも推測ですが、いくつかのパターンが考えられます。それぞれのパターンごとに対策も異なります。

第一原子力発電所(1〜4号機)の諸元

1〜4号機はすべて沸騰水型原子炉(Boiling Water Reactor)であり、1号機と2〜4号機で諸元が異なります。

 

 

Bチームの考え方は次のとおりです。

「 1 代替案の検討 」

代替案の検討で重要なことは、問題を異なる角度から捉えること、そしてより多くの発想やアイデアに触れることです。Bチームは問題を具体的に定義するとともに、ひとりでも多くの研究者ならびに技術者に呼びかけを行います。

 

「 2 世界の叡智 」

第一原発の収束は原子力を利用する人類すべての共通の課題です。そして、3つの炉と4つのプールという合計7つの異なるリスクを、すべて同時に収束させなければならない人類未曾有の災害です。ひとつのリスクの失敗も許されません。Bチームは、第一原発の収束に向けて日本はもとより世界中のすべての叡智を結集するように努めます。

 

「 3 情報の公開 」

情報の公開が唯一で最大の説得です。原子力災害で公表できない情報は原則的にあってはならないと考えます。保安院が日々公表するプラント情報や線量情報以外に、Bチームが入手できる公開可能な情報を公開します。また、Bチームが入手できても公開が許されない非開示情報は、その項目と理由をここで公表します。

 

 

 

 


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